高等支援学校の受験では、国語や数学などの学力だけではなく、コミュニケーション能力も大切にされていると感じました。
実際に受験を終えて振り返ると、面接や作文だけでなく、体力テストでも「人との関わり方」を見られていたように思います。
受験前の私は、「勉強さえ頑張れば大丈夫」と思っていました。
そのため、国語や数学の勉強、作文や面接の練習には力を入れていましたが、コミュニケーション能力まで評価されるとは考えていませんでした。
しかし、実際に受験を受けてみると、その考えは大きく変わりました。
面接や作文でもコミュニケーションに関する質問が多かった
面接や作文では、友達との関わり方や、集団生活についての質問が多くありました。
例えば、
- 寄宿舎生活は大丈夫ですか?
- 友達とトラブルになったときは、どうしますか?
- 友達から借りていたシャーペンを壊してしまったら、どうしますか?
- 友達関係で大切なことは何ですか?
- 友達はいますか?
- 休日は何をしていますか?
などです。
どれも正解・不正解がある問題ではありません。
大切なのは、「相手の気持ちを考えられるか」「困ったときにどう行動するか」「自分の考えを相手に伝えられるか」といった部分なのではないかと感じました。
また、高等支援学校では卒業後の就職を目指す学校も多いため、人と協力する力や、社会で必要となるコミュニケーション能力も重視されているのだと思います。
体力テストでもコミュニケーション能力を見られていた
一番驚いたのは、体力テストでもコミュニケーション能力が見られていたことです。
息子が受けた学校では、グループで協力して取り組む種目がありました。
例えばキャッチボールでは、
- 誰から投げるか相談する
- どの位置で行うか話し合う
- 相手が取りやすいボールを投げようとする
- 取りにくいボールを投げてしまったら「ごめんなさい」と伝える
- 相手がうまくできたら声を掛ける
といった行動も見られていたようです。
単純に運動能力だけを評価しているわけではないことに驚きました。
初めて会う受験生同士で声を掛け合い、協力しながら活動すること自体が試験の一部だったのだと思います。
息子が頑張ったこと
息子はもともと積極的に話しかけるタイプではありません。
知らない人の中では緊張しやすく、自分から話すことも多くありませんでした。
それでも受験では、
「俺から投げるね。」
「俺はこの位置から投げるね。」
と、自分から声を掛けるように頑張ったそうです。
家でその話を聞いたとき、「よく頑張ったね」と思いました。
初対面の人とコミュニケーションを取ることは、大人でも簡単ではありません。
そんな中で、自分なりに勇気を出して行動したことは、息子にとって大きな成長だったと思います。
後から息子は、
「ちゃんと話している子は少なかったよ。」
と話していました。
その言葉を聞いて、コミュニケーション能力も受験では大切な評価ポイントだったのだと改めて感じました。
今思うと、これまでの経験が生かされていた
息子は放課後等デイサービスで、ソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けていました。
あいさつの仕方や、友達との関わり方、困ったときの伝え方などを少しずつ練習してきました。
当時は、「本当に役に立つのかな」と思うこともありました。
しかし、受験を終えた今振り返ると、その積み重ねが自然と身についていたのかもしれません。
また、教育相談では先生方から息子の良いところをたくさん褒めていただきました。
その経験が自信につながり、「やってみよう」という気持ちになれたことも大きかったように思います。
これから受験する方へ
私自身、受験前には「体力テストでコミュニケーション能力まで見られる」という情報を知りませんでした。
もし知っていたら、「知らない人とも挨拶をしてみよう」「自分から一言声を掛けてみよう」といった練習もできたと思います。
もちろん、学校によって試験内容は異なると思います。
それでも、高等支援学校では学力だけではなく、人との関わり方や協力する姿勢も大切にされていると感じました。
これから受験を迎える方は、勉強だけでなく、あいさつや返事、自分の気持ちを伝える練習も意識してみると、自信を持って受験に臨めるかもしれません。
少しでも、この体験がどなたかのお役に立てばうれしいです。


コメント