支援学級への転籍を決めてから、私たちは高等支援学校の見学へ行きました。
それまでの私は、高等支援学校についてほとんど知りませんでした。
正直なところ、「もう少しゆるい雰囲気の学校なのかな」「厳しい学校なのかな」という漠然としたイメージしかありませんでした。
ですが、実際に見学してみると、そのイメージは大きく変わりました。
生徒のみなさんは、とてもしっかりしていて、挨拶も気持ちがよく、授業や実習にも真剣に取り組んでいました。
さらに、校舎だけでなく寄宿舎もきれいに清掃されていて、一人ひとりが役割を持ちながら生活している様子が伝わってきました。
私は思わず、
「本当に知的障害のある生徒さんなの?」
と驚いてしまいました。
それくらい、みなさんが生き生きとしていて、自信を持って学校生活を送っているように見えたのです。
そして、
「息子にもこんなふうに成長してほしい」
と心から思いました。
息子も見学に参加していましたが、
「かっこいい」
「僕もあんなふうになりたい」
と感じたようでした。
実は当時の私は、支援学級へ転籍したことで、息子が自信をなくしてしまうのではないかと心配していました。
「自分は駄目なんだ」
と思い込んでしまったり、不登校になってしまったりするのではないかという不安もありました。
ですが、高等支援学校を見学したことで、その不安は少しずつ消えていきました。
そこには、将来に向かって一生懸命頑張っている先輩たちの姿がありました。
卒業後の就職を目指し、自分の目標に向かって努力している姿を見て、
「支援学級や高等支援学校は、決してゴールではなく、社会へ羽ばたくための大切な場所なんだ」
と感じました。
私はその姿を見て、初めて、
「息子にも明るい未来がある」
そう思えるようになったのです。

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