いよいよ中学3年生になり、本格的に進路を決める時期になりました。
わが家は最初から高等支援学校を中心に考えていました。
将来、息子が働くことを考えたとき、職業教育や実習が充実している高等支援学校に魅力を感じたからです。
就職と自立を考えたとき、ここまで手厚いサポートを受けられる環境は他にないと思いました。
特に魅力を感じたのが寄宿舎生活です。
寄宿舎では、自立に向けた生活のサポートを受けながら、他者との共同生活を経験することができます。
もちろん、友達とのトラブルなどもあるかもしれません。
しかし、それも社会に出る前の大切な経験です。
問題が起きたときにどう解決するか、相手とどう関わるかを学ぶ力を身につけてほしいと思いました。
通学だけでは経験できないことが、寄宿舎にはたくさんあると感じています。
また、学校見学で感じたことも進路を決める大きな理由になりました。
学校で出会った先輩たちは、生き生きと学校生活を送っていました。
自分の役割を持ち、将来に向かって頑張る姿を見て、
「息子も数年後にはこんなふうに成長してくれたらいいな」
そんな希望を持ったことを今でも覚えています。
息子には以前から「友達が欲しい」という思いがありました。
仲良くしてくれる子はいましたが、その多くは健常者の子たちでした。
本当にありがたいことです。
それでも息子は、もっと友達が欲しい、もっと仲間が欲しいと思っていました。
同じ目標に向かって頑張る仲間と出会い、一緒に成長してほしいという思いもありました。
そして、それは私も同じでした。
私は同じ境遇の保護者の方とのつながりが欲しかったのです。
相談できる相手。
悩みを共感できる相手。
進路を考える時期は不安でたまりませんでした。
もちろん、私たち親子を支えてくれる方はたくさんいました。
先生や周りの方々には本当に感謝しています。
それでも、同じ立場だからこそ分かり合えることや相談できることがあると思っていました。
正直に言うと、息子と離れて暮らすことには寂しさもあります。
それでも、息子の自立には欠かせない経験だと思っています。
親はいつまでも子どものそばにいることはできません。
いつか私たちがいなくなったあと、息子は一人で生活していかなければなりません。
息子には姉が二人います。
ですが、それぞれに自分の人生があります。
だからこそ、将来兄弟に負担をかけるのではなく、自分の力でできることを少しずつ増やしていってほしい。
そんな願いも、高等支援学校を選んだ理由の一つです。
高等支援学校を選んだ理由は、就職や自立のためだけではありません。
息子には仲間を見つけてほしかった。
そして私も、同じ悩みや思いを共有できる保護者の方と出会いたかった。
学校見学で感じた希望や期待が、私たち親子の背中を押してくれました。
それが、高等支援学校を選んだ一番の理由だったのかもしれません。


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