高等支援学校の合格発表の日
その日を迎えるまで、我が家は期待と不安の入り混じった毎日を過ごしていました。
「きっと大丈夫」と思う気持ちがある一方で、「もし不合格だったらどうしよう」という不安も常にありました。
親になると、自分のこと以上に子どものことが心配になるものだと、今回の受験を通して改めて感じました。
倍率1.4倍の受験を乗り越えた息子
息子が受験した年、高等支援学校の倍率は正式には公表されていませんでした。
しかし、実際の受験者数を見ると、約1.4倍でした。
県内でも一番倍率が高かったようで、簡単な受験ではありませんでした。
近年、高等支援学校を希望する方が増えていると感じます。
その理由の一つは、卒業後の就職に向けたサポートが充実していることだと思います。
職業教育や実習など、将来の自立につながる学びができることに魅力を感じるご家庭が多いのではないでしょうか。
高等支援学校の数は増えていますが、学校によっては教育の質を大切にするため、定員を減らしているところもありました。
そのような状況の中での受験だったため、最後まで合格できるか分からない緊張感がありました。
息子の努力を信じながらも不安だった日々
受験に向けて、息子は国語や数学の勉強、作業テストの練習、体力づくりなど、できることを一つずつ頑張ってきました。
放課後等デイサービスの先生方にも協力していただき、多くの方に支えてもらいながら準備を進めました。
「ここまで頑張ったのだから大丈夫」と思いたい気持ちはありました。
でも、合格発表の日が近づくにつれて、不安な気持ちは大きくなっていきました。
実は息子も、私に見えないところでインターネットで「高等支援学校 落ちたら」と検索していたようです。
本人も不安だったのだと思います。
それでも、逃げずに最後まで受験に向き合った姿を見て、親として成長を感じました。
合格した時に感じたこと
合格が分かった時は、本当にほっとしました。
今までの努力が無駄ではなかったと感じ、胸がいっぱいになりました。
担任の先生からも「自信を持っていいよ」と言っていただきました。
息子がこれまで頑張ってきたことを、周りの先生方もしっかり見てくださっていたのだと思います。
受験は結果だけではなく、その過程にも大きな意味があったと感じています。
苦手なことにも挑戦し、不安な気持ちを抱えながらも最後までやり切った経験は、これからの息子の大きな自信になると思います。
受験に挑戦して良かった
実は受験前、私は「本当に挑戦して大丈夫なのかな」と悩んだ時期がありました。
私立高校を推薦で受験する道も考えました。
できるだけ息子が傷つかない道を選びたいという親心もありました。
しかし、今振り返ると、高等支援学校の受験に挑戦して本当に良かったと思います。
合格できたことはもちろん嬉しいですが、それ以上に、息子自身が「頑張ればできる」という経験を得られたことが大きかったと思います。
合格はゴールではなく、新しいスタート
高等支援学校に合格したことで、一つの大きな目標は達成しました。
でも、ここで終わりではありません。
高等支援学校でたくさんの経験を積み、できることを増やし、自分らしく成長してほしいと思っています。
将来的には、自分で考え、自分の力で生活していけるようになってほしいです。
嬉しいけれど寂しい、親の複雑な気持ち
これから息子は寄宿舎生活をする予定です。
成長して、自分の世界を広げていくことは親として嬉しいことです。
でも、今まで毎日一緒に過ごしてきた時間を考えると、寂しい気持ちもあります。
親の私は少し寂しさを感じていますが、息子は寄宿舎生活を楽しみにしています。
その姿を見ると、「もう親が何でもしてあげる時期ではないんだな」と感じます。
嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り混じった、複雑な親心です。
これからは息子の自立のために、私自身も少しずつ変わっていかなければいけないと思っています。
息子が自分らしく歩んでいけるように、これからも見守りながら応援していきたいです。


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